「生命の星」研究所所長のPTSDセミナーに関するコメント

生命の星」研究所 所長  (東京大学農学博士)

宇城正和

宇城正和

飛躍代表の石川陽子さんの招きで、南青山にあるウェスリーセンターで行われたPTSDセミナーに参加しました。学生時代、カウンセリングの講習会にも一度参加したことがあり、心に問題を抱えている人々をどのようにケアしたらよいかについて若い時から関心がありました。これは、自分の心の問題を解決するための一つの方法でもあるような気がしていたからでしょう。

相手の話を聞くことの重要性を理解していたつもりですが、セミナーに参加して、さらに震災を経験された人々には特別な心の傷があること、しかもその傷がすぐに現れるのではなく、3カ月を経たあたりから顕在化してくることなどを学びました。戦場の兵士たちが受ける心の傷のように、心の非常に深いところにしまいこまれた障害をどのようにして緩和してあげればよいのか、もちろんミネラルやビタミンの不足を補ったり、精神安定剤の処方も有効なことがありましょう、しかし、まず、心の底にたまっているトラウマの原因となっているその人の重い経験を聞いてあげること、その人が信頼して話すことができるような心の状態に自分をすることが大切であると学びました。

自分の考えや主義主張を人々に堂々と表現する能力が高く評価される時代ですが、一方で、自分を限りなく謙虚にして、その人のために、その人の心を受け止めてあげること、その人の発する言葉にじっと耳を傾けることの能力も同等かそれ以上に大切であると思います。PTSDについて学ぶことは、自分や自分の周りの人々への深い人間理解にもつながるでしょう。

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